「虹と楽園の日々」展を終えて
(saharaの感想)
まず、はじめに。
「虹と楽園の日々」展にお越し下さった皆さん、ありがとうございました。
寒さがキツくなってくる中、わざわざ足を運んで下さったこと、とても感謝しています。
本当にありがとうございました。
次回もご都合よろしければ、お越しいただければ嬉しいです。
これからも描きますよ。
で。
さて、どこから話したものやら。
今回の展示で頂いた意見や感想は、しっかり今後に活かしていこうと思っています。
やっぱり、生身の意見はとても身になります。
人の発想に驚かされもしますし、
それによって得られる新しい発想もあります。
縁会って、人達がいろいろ繋がっていくのも面白い。
会期中に新しい絵本の構想も得られたし、
いくつか進めてみたいテーマも固まったので、
少しずつでも形にしていって、また皆さんの前にお目見えできればと思います。
細かなイベントにはちょこちょこ出品したりしてはいたものの、
ギャラリ−を借りての個展は初!だったので、
観に来てくれる人がいるのかどうかは不安な所でした。
人が集まる所なら、なしくずしでは見ては貰えるけれど、
僕個人の絵で、どれほど人が呼べるのかは分からなかったので。
他に前座もトリもいないわけですから、
自分の実力とか、人望とか、絵達の魅力の有無が分かってしまうだろうと。
不安はあったけれど、ずっと試して、把握してみたいと思っていました。
幸い、多くの方々の応援を頂き、
ありがたく感想なども頂戴し、
ピンでやっても大丈夫そうだ、という手応えを得、
この先につなげていけそうな感触も見つけられたので、
やった甲斐はあったなあと思っています。
どうもありがとうございました。
感想を頂いた中でも多かったのは、
「絵本」に関することだったように思います。
絵本、出版したいですね。
本当に出版したい。
それ相応の実力が伴っていないのが腹立たしい所ではありますが、
絵本は描くのも作るのも長期戦なので、
気長にコツコツ描いて、誰かが呼んでくれるのを待ちたいと思います。
続けていれば、どこかでガツンと機会が来るでしょう。
その時に恥じないように、ベストを尽くして、活動を続けるのみです。
やれることは、やっていくさ。
今後は、例え、今はモトがとれなくても、
コンビニでパン1個、ペットボトル1本買えるくらいの気持ちで、
買えるモノに絵を展開していけたらと思っています。
ポストカードや、ノートや、
そして、絵本へと。
カラーで絵が見られて、
文字もほどほどに入っていて、
しかもさほどスペースを取らず、
長い年月を越えられるのに、
あんなに安価で手に入るものなんて、他に無いと思う。
高額な作品を1枚買うことの豊かさもあるけれど、
手元に気軽に置ける絵があってもいいと思う。
美術館のガラスケースに収められた、手に入らない1点よりも、
手に取れるホドホドの量産品の方が、
僕の絵達と、それを手に取る人達との関係は、理想的なような気がしてならないのです。
溜め息が出るほど高価い作品の価値も知っているけれど、
誰かと誰かを橋渡ししていくキッカケになれる絵の方が、あったかくていいような気がする。
いいバトンを繋いでいけるよう動いてみますので、
どこかでお見かけの際はよろしくお願いします。
10年先の未来にも、愛される作品が遺せる方が、僕はかっこいいと思う。
そういうモノを、遺していきたい。
遺せるならば。
ではまた。
新しい作品が描き貯まったらお会いしましょう。
2008.11.14 佐原叶夜